本記載はPythonライブラリのディレクトリ構成と開発環境の整備についてのメモです。
1. ライブラリの格納ディレクトリ
Pythonのライブラリは、大きく分けて3種類のディレクトリに格納されます。
標準ライブラリディレクトリ
Pythonの標準ライブラリが格納されるディレクトリです。
site-packagesディレクトリ
pip install パッケージ名 を実行すると、このディレクトリにインストールされます。
ユーザ別site-packagesディレクトリ
pip install --user パッケージ名 を実行すると、このディレクトリにインストールされます。
2. モジュール検索パス
Pythonがimport文でモジュールをインポートする時、sysモジュールのpath変数に指定したディレクトリを検索します。sys.pathのデフォルトでは、標準ライブラいディレクトリとsite-pakagesディレクトリのディレクトリ名を格納します。sys.pathは、変更可能な通常のリストオブジェクトですので、自由に項目を追加・削除できます。独自のディレクトからモジュールをインポートできます。
3. 仮想環境
Pythonで開発を行う時には、プロジェクトごとに独立した[仮想環境]を作成して、専用の環境として進めるのが一般的です。仮想環境を作成するツールには、venvとpipenvがあります。仮想環境からpipコマンドを使ってパッケージをインストールすると、仮想環境の専用ディレクトリに書き込まれます。
venv のメモ
インストール: sudo apt-get install python3-venv
仮想環境の作成: python3 -m venv ディレクトリ名
仮想環境の切り替え
Linux, maxOSの場合:仮想環境のbin/activateをsourceコマンドで実行します。
Ex: source ./test_env/bin/activate
Windowの場合: 仮想環境のScript¥activate.batを実行します。
pipenv のメモ
概要: pipenvは現在活発に開発が勧めらている、新しいパッケージ管理ツールです。pipenvはvenvとpipの両方機能をもつユーティリティで、仮想環境の管理とパッケージのインストールを行います。パッケージ管理方法はイメージとして、npmに近いです。
仮想開発の使用: pipenv shellのコマンド
pipenv install パッケージ名 でパッケージをインストールし、パッケージ名をPipfileに書き込まれます。